徳川浪漫の傘は、徳川時代の歴史を感じさせる「木曽ひのき」を使用し、職人の手によって丹精込めて作られるため、
趣のあるデザインと繊細な技術が融合した他にはない特別な仕上がりになっております。

日本各地に存在する職人たちの語りつくせないほどの技術と熱意を
【徳川浪漫 木曾ひのき雨傘】の逸品として伝統的な工法により傘というかたちで表現しています。

細部までこだわった【徳川浪漫 木曾ひのき雨傘】をお楽しみください。

素材へのこだわり

260年の歴史ある徳川時代、その繁栄の象徴である築城に欠かせない「ひのき」は
その繁栄をささえるための重要な建材であり財産として徳川の時代を築いた「木」とも言われています。

全体の漆黒イメージの傘の随所にみられる金色のパーツは、
名古屋城本丸御殿の内装を連想させる金色の真鍮パーツが使われています。

150年以上の歴史がある大阪の金属加工産業。
その中心ともいえる東大阪エリアで作られたハンドルにつけられている
「玉留」の重厚感は実際に手に取った時に感じられます。

【徳川浪漫 木曽ひのき雨傘】一番の特徴はひのきを使った中心の支柱「中棒」。傘への使用は不可能とされていたひのきの中棒を圧縮。
圧縮率が高すぎると過剰に固くなり柔軟性を欠き、
折れやすくなってしまう要素があるため、圧縮率を何度も調整しました。

中棒の塗装は6層重ね塗りで、
ひのき本来の素材の良さを最大限に引き出しています。

生地は江戸時代より人々の心をとらえた
甲斐絹(かいき)をルーツとする山梨県郡内地域の織物。

先染めの上質なジャカード生地は紫外線防止加工も含まれており
雨天でも降り注ぐ紫外線から肌を守ってくれます。

製造工程

この半世紀で日本の傘づくりは完全に海外依存が主流となりました。
「生地」「骨」「手元」そして「裁断縫製加工」。これら傘づくりに必要な技術が次々と日本から消えつつあります。
自然の素材を活かすため、最良の素材を仕立てるための職人たちが集まりかたちにしたものがこの【徳川浪漫 木曽ひのき雨傘】です。

木曽ヒノキ100年物角材

【徳川浪漫木曽ひのき雨傘】は、
これら従来の日本の傘づくり技術に加え、
これまで不可能と言われていた
ひのき(針葉樹素材)素材採用のため
傘づくり以外の多くの専門職人たちとの
貴重な技術の融合により完成しています。

裁断縫製

生地を三角に裁断し、特殊なミシンで円形に縫っていく作業。
作業を担う者は「洋傘加工職人」と呼 ばれ傘のフォルムなどの美しさや開閉具合などの使いやすさも左右する高度な技術をもつ者によっ て行われています。

三角に裁断する「木型」も自ら削り出し、丹念に研がれた包丁で裁っていきます。 傘骨の弧にそって美しい立体になる傘の生地部分は下糸のない単環ミシンを使い手作業で正確に 縫われます。良質の生地、堅牢な骨を最大限に引き上げる最終の要となる作業です。

骨製造

骨の支柱にあたる中棒。
本来採用不可能ともいわれた、ひのき材を使用するため木材の圧縮技術と 素材を引き立たせるこだわりの塗装など、試行錯誤を繰り返し 2 年以上の歳月を費やし完成に至りま した。

骨は軽量かつお手入れもしやすいカーボンを採用し本製品の傘としてのスタイリングの特徴であ る 16 本骨という骨の数でも重さの負担軽減を実現しています。

生地製造

本製品の傘生地製造には多くの専門職人の手しごとが融合し、はじめて良質な生地が完成します。

撚糸、整経、染色、機、整理などこれ以外にもさらに細分化された作業があり先染めの生地と言われ る深みとツヤのある良質な雨傘生地が出来上がります。

日光東照宮陽明門をはじめとする多くの場 所でみられる「ぐり紋」から着想を得た模様のこのジャカード生地は、撥水機能のほか UV カット加工による紫外線防止効果もあります。

手元製造

本来まっすぐな楓の角材に熱を加え、曲げの「型」に固定する事により豪華絢爛な本丸御殿を連想さ せるダイナミックな曲線を表現しています。漆黒と黄金をイメージした黒塗りのハンドルとゴールドに塗 られた真鍮パーツが高品質である証明をしてくれます。

お手入れ・エイジングケアの方法

こだわりの詰まった傘だからこそ、「きれいに」「大切に」「長く」使いたいもの。
使用前や使用後にはひと手間を加えてあげることで、劣化を抑え、きれいな状態をより長く保つことができます。
今回は弊社でおすすめしている傘のお手入れ方法。保管方法をご紹介いたします。

1. 乾拭き

使用後は表面を清潔なタオルで傘の表面についた雨粒を優しく拭き取ります。 また、湿気が傘の内部に残っていると骨のサビや中棒の腐食・変形の原因となりますので、内側の水分も丁寧に拭き取りましょう。

2. 陰干し

使用したその日のうちに、傘を開いた状態で数時間おいて傘の内部にたまった湿気を乾かします。 また直射日光に長時間当たり続けると生地が褪色いたしますので天日干しは行わず、必ず室内で乾燥してください。

3. 収納

完全に乾いたら、クローゼットなど日の当たらないスペースで保管しましょう。 長期間傘を閉じたまま直射日光や室内灯の下に置いておくと、光が当たった部分だけが褪色いたします。長期間使用しない際は紙袋などでくるみ暗所で保管してください。

4. 使用時の注意点として

傘を開く際には2~3回手首をひねるようにやさしく振り、生地をほぐしてから開いてください。 ほぐさずに開くと骨に負担がかかり破損の原因となります。 また、杖替わりに使用しないでください。特に中棒に大きな負担がかかり破損の原因となります。
※台風や暴風雨、強風の際の使用について
構造上、完全な防水ではないため、長時間濡れた状態が続いたり激しい雨風に当たり続けたりすると、骨が折れたり雨漏りの原因となります。あらかじめご注意くださいませ。

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