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2024年ウッドデザイン賞受賞 商品

徳川浪漫
『木曽ひのきを感じる、常しえの傘』

このたび、2024年度ウッドデザイン賞の受賞作品として、「徳川浪漫」の「木曽ひのきを感じる、常しえの傘」が選ばれました。ウッドデザイン賞は、日本木材・木製品デザイン協会が主催する、木材を使用した優れたデザインを表彰する賞で、美しいデザインと機能性を兼ね備えた木製品が求められる中、年々その注目度が高まっています。

ウッドデザイン賞とは

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ウッドデザイン賞は、「木」を通じた心地よさや優れたライフスタイルの実現を目指し、生活における木材の価値を再発見することを目的としています。
また日本ウッドデザイン協会(会長:隈 研吾、東京都港区、https://www.jwda.or.jp/)は木を使うことによって社会課題の解決を目指す活動を「ウッドデザイン」と定義しています。これにより、木材利用の促進や関連産業の活性化を図り、持続可能な社会の実現を目指しています。応募作品は、社会課題の解決や地域活性化、さらには新しい「木の文化」の発信に寄与することが期待されます。
※情報参照元:公式ウェブサイト(https://www.jwda.or.jp/)では、過去の受賞作品や開催概要について詳しく紹介されています

受賞作品
「木曽ひのきを感じる、常しえの傘」

「徳川浪漫」の「木曽ひのきを感じる、常しえの傘」は、伝統的な木材である木曽ひのきを使用した独創的なデザインが特徴です。この傘は、木曽ひのきの持つ美しい木目と香りを活かし、使用者に自然の心地よさを提供します。強度と防水性を兼ね備えたこの傘は、日常の使用に耐えるだけでなく、使うたびにその素材の素晴らしさを実感できる一品です。

デザインと機能性の融合

「木曽ひのきを感じる、常しえの傘」は、その名の通り木材の風合いを存分に楽しめるデザインが魅力です。中棒には木曽ひのきを惜しみなく使用し、自然な手触りを実現。開閉部分には最新の技術を取り入れることで、使いやすさも兼ね備えています。また、傘を使用しない時にはインテリアとしても楽しめるデザインであり、見た目の美しさと実用性を両立させています。

「常しえの傘」が評価された理由

本製品は、ビニール傘の使い捨てによる廃棄問題に対する一つの解決策として、樹齢80年の木曽ひのきを中棒に採用し長期間使用できるよう設計した男女兼用雨傘です。木曽ひのきの美しい木目と深みのある香りは、自然の温もりを感じさせる点や、環境に優しいこの製品は、サステナブルな生活を意識した方のニーズに応える逸品として仕上がり、評価されたと考えています。

徳川浪漫の木曽ひのきへの想い

徳川浪漫の傘の中棒には、樹齢80年の木曽ひのきを使用しています。 木曽ひのきは、その堅牢さと美しい木目から、日本の歴史を支えてきた木材として特別な存在で、日本の寺社建築や伝統建造物には欠かせない素材でした。 その質の高さと耐久性から、現代でも多くの建造物が木曽ひのきを使用し続けています。

さらに、木曽ひのきの価値は歴史的な伐採規制にも裏付けられています。 江戸時代には、徳川幕府が木曽五木(木曽ひのき、さわら、あすなろ、ねずこ、こうやまき)を「御留木」とし、無断で伐採することを禁じてきました。 この厳格な管理のもと、木曽の森は守られ、貴重な資源として大切に扱われてきました。 今日、私たちはこの貴重な木曽ひのきを使い、長い年月が生んだ自然の恵みを現代の製品に息づかせることができるのです。

私たちの傘は、こうした歴史的背景と木曽ひのきの価値を感じさせる一品です。 まるで神からの力を宿したお守りのように、長く寄り添う存在としてお使いいただけることでしょう。このような想いを皆様に伝えられることができれば幸いです。

「徳川浪漫」は、日本の伝統文化である木工芸を継承し、現代のライフスタイルに合わせた新しい価値を創造しています。木曽ひのきの持つ自然な美しさ、温かみ、そして心地よい香りを活かした、上質な製品を生み出しています。
「常しえの傘」は、雨の日も晴れやかな気持ちになれる、特別な傘です。
木曽ひのきの香りに包まれながら、伝統と革新が融合した「常しえの傘」を、ぜひあなたの暮らしに取り入れてみてください。

【商品詳細】
商品名:木曽ひのきを感じる、常しえの傘
素材:中棒に木曽ひのき
サイズ:親骨の長さ60cm
価格:110,000円(税込)
商品の写真

一般社団法人日本ウッドデザイン協会について

(一社)ウッドデザイン協会は木を活用した社会課題の解決をめざす取り組み「ウッドデザイン」を通じて、様々な分野の調査、研究、開発、事業創造、普及及び啓発する団体です。木材を活用する幅広い産業分野に属する会員が垣根を超えて対話し、協力しあうことで、木のある豊かな暮らし、木材利用、森林・林業の成長産業化や地方創生を推進し、環境と資源に配慮した持続可能な社会を目指す活動を行っています。

会長である隈研吾氏は、世界的に著名な建築家であり、彼の作品はしばしば木材を使ったユニークなデザインで知られています。隈氏の理念は、自然素材を活用し、地域文化に根ざしたデザインを生み出すことです。彼の手掛けたプロジェクトの多くで見られる木材の利用は、現代建築における自然素材の可能性を示すものです。「木」という素材を通して、伝統と革新、自然と都市、そして人と社会を繋ぎ、より良い未来を創造していく。それが、ウッドデザイン賞と隈研吾氏が共有するビジョンのようです。
※情報参照元:一般社団法人日本ウッドデザイン協会
https://www.jwda.or.jp/wood-design-lib/about/