ウッドデザイン賞2024 受賞作品
【徳川浪漫 木曽ひのきを感じる、常しえの傘】

日本の傘には神様、魂が降りてくると考えられています。
理由としては傘がもつ形の特徴が、傘の円形=魂の形に似ていること。
また、中棒=柱(神様や魂が降りてきやすいものとして考えられていた)に例えられ、
神様や魂が宿る「依り代」になりやすいといわれています。

徳川浪漫の雨傘は中棒に、 樹齢80年の美しい木曽ひのき素材を使用した職人手造りの雨傘です。
木曾ひのきを使うことにより正に聖なる力を感じていただける逸品に仕上がりました。

木曽ひのき・素材へのこだわり

木曽ひのきは、日本を代表する高級木材として知られ、その特性は耐久性と美しさにあります。
古来より神社仏閣 の建築に用いられた木曽ひのきは、湿気や虫害に強く、長い年月を経てもその風合いを保ちます。
その木目は緻密 で均一、淡い黄金色の光沢を持ち、手にしたときの温もりが特徴です。
また、芳しい香りが心を落ち着かせる効果 をもたらし、日本の風土と調和した木材として評価されています。
「常しえの傘」では、80年以上の歳月をかけて育まれた木曽ひのきを中棒に使用し、自然の恵みを体感できる逸品 をお届けします。

【徳川浪漫 木曽ひのき雨傘】一番の特徴はひのきを使った中心の支柱「中棒」。傘への使用は不可能とされていたひのきの中棒を圧縮。
圧縮率が高すぎると過剰に固くなり柔軟性を欠き、
折れやすくなってしまう要素があるため、圧縮率を何度も調整しました。

中棒の塗装は6層重ね塗りで、
ひのき本来の素材の良さを最大限に引き出しています。

つむぎの様な節がところどころに入り、
趣のある風合いが特徴のシャンタン生地。
シンプルな無地で使用する場や服装を選ばず活躍してくれます。

美しいデザインと木曽ひのきの高級感により、
日常使いはもちろん、贈り物としても喜んでいただけます。
雨の日も、この傘をさすことで、心地良い時間を過ごすことができます。
逸品の雨傘を手に入れて、上品で洗練されたスタイルをお楽しみください。

製造工程

徳川時代の歴史や伝統を感じ大切に、一つ一つ丁寧に作り上げられ、
趣のあるデザインと繊細な技術が融合しています。
又、傘職人が修理(有料)及びメンテナンス(有料)を行いますので長期にわたり使用できます。
その為、より長く味わい深くお使いできます。

木曽ヒノキ100年物角材

【徳川浪漫木曽ひのき雨傘】は、
これら従来の日本の傘づくり技術に加え、
これまで不可能と言われていた
ひのき(針葉樹素材)素材採用のため
傘づくり以外の多くの専門職人たちとの
貴重な技術の融合により完成しています。

裁断縫製・生地へのこだわり

生地を三角に裁断し、特殊なミシンで円形に縫っていく作業。
作業を担う者は「洋傘加工職人」と呼 ばれ傘のフォルムなどの美しさや開閉具合などの使いやすさも左右する高度な技術をもつ者によっ て行われています。

三角に裁断する「木型」も自ら削り出し、丹念に研がれた包丁で裁っていきます。 傘骨の弧にそって美しい立体になる傘の生地部分は下糸のない単環ミシンを使い手作業で正確に 縫われます。良質の生地、堅牢な骨を最大限に引き上げる最終の要となる作業です。

本製品の傘生地製造には多くの専門職人の手しごとが融合し、はじめて良質な生地が完成します。 撚糸、整経、染色、機、整理などこれ以外にもさらに細分化された作業があり先染めの生地と言われる深みとツヤのある良質な雨傘生地が出来上がります。

骨製造

骨の支柱にあたる中棒。
本来採用不可能ともいわれた、ひのき材を使用するため木材の圧縮技術と 素材を引き立たせるこだわりの塗装など、試行錯誤を繰り返し 2 年以上の歳月を費やし完成に至りま した。

骨は軽量かつお手入れもしやすいカーボンを採用し本製品の傘としてのスタイリングの特徴であ る 16 本骨という骨の数でも重さの負担軽減を実現しています。

手元製造

本来まっすぐな楓の角材に熱を加え、曲げの「型」に固定する事により豪華絢爛な本丸御殿を連想さ せるダイナミックな曲線を表現しています。

お手入れ・エイジングケアの方法

こだわりの詰まった傘だからこそ、「きれいに」「大切に」「長く」使いたいもの。
使用前や使用後にはひと手間を加えてあげることで、劣化を抑え、きれいな状態をより長く保つことができます。
今回は弊社でおすすめしている傘のお手入れ方法。保管方法をご紹介いたします。

1. 乾拭き

使用後は表面を清潔なタオルで傘の表面についた雨粒を優しく拭き取ります。 また、湿気が傘の内部に残っていると骨のサビや中棒の腐食・変形の原因となりますので、内側の水分も丁寧に拭き取りましょう。

2. 陰干し

使用したその日のうちに、傘を開いた状態で数時間おいて傘の内部にたまった湿気を乾かします。 また直射日光に長時間当たり続けると生地が褪色いたしますので天日干しは行わず、必ず室内で乾燥してください。

3. 収納

完全に乾いたら、クローゼットなど日の当たらないスペースで保管しましょう。 長期間傘を閉じたまま直射日光や室内灯の下に置いておくと、光が当たった部分だけが褪色いたします。長期間使用しない際は紙袋などでくるみ暗所で保管してください。

4. 使用時の注意点として

傘を開く際には2~3回手首をひねるようにやさしく振り、生地をほぐしてから開いてください。 ほぐさずに開くと骨に負担がかかり破損の原因となります。 また、杖替わりに使用しないでください。特に中棒に大きな負担がかかり破損の原因となります。
※台風や暴風雨、強風の際の使用について
構造上、完全な防水ではないため、長時間濡れた状態が続いたり激しい雨風に当たり続けたりすると、骨が折れたり雨漏りの原因となります。あらかじめご注意くださいませ。

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